「最初のエレキ、何を買えばいいのかわからない」。この悩み、ほんとうに定番です。そしてその悩みに対して、Ibanez AZES40はかなり真面目に答えにいっているギターだと思います。見た目は王道のS系。でも中身を見ると、初心者がつまずきやすいポイントをかなり細かく潰しにきています。
Ibanez公式のAZES40ページでは、25インチスケール、22フレット、ポプラボディ、メイプルネック、ジャトバ指板、S-S-H配列、dyna-MIX9 switching system with Alter Switch などが案内されています。2026年6月13日時点の国内実売イメージはおおむね4万円台前半から半ば。初めての1本としては現実的で、でも安さだけに振り切っていない絶妙な帯です。

初心者向けっぽく見えて、実は設計がかなり気が利いている
いちばんわかりやすいのは25インチスケールです。フェンダー系の25.5インチより少し短く、レスポール系の24.75インチよりは長い。公式でも、子どもや手の小さいプレイヤーにとって弾きやすく、それでいて成長しても使い続けやすい長さだと説明しています。これ、地味ですがかなり大事です。最初のギターは「弾きたい」より先に「押さえにくい」で心が折れがちなので、扱いやすさは正義です。
ネックはメイプル、指板はジャトバ、そして250mmR指板。Ibanezはこの半径を“平らすぎず丸すぎず、初めての人にとって良い中間点”としています。コードも単音も変に片寄らず、基礎練習をちゃんと積みやすい方向です。
AZES40の本当の面白さは音の幅
AZES40はS-S-H配列で、さらにdyna-MIX9によって9種類のサウンドバリエーションを使えるのが大きな武器です。公式説明でも、ミニスイッチ1つでハムバッカーとシングルコイル的なキャラクターを行き来でき、場合によっては2つのシングルコイルの組み合わせでハムっぽい挙動まで作れるとされています。
つまり、最初の1本なのに「クリーン寄りだけ」「歪み専用だけ」で終わりません。J-POPのカッティング、軽いロック、バッキング、ちょっと太めのリードまで、練習段階でいろいろ試しやすい。初心者向け機材でここが広いのはかなり価値があります。
購入前に冷静に見ておきたい点
もちろん、上位機種のような高級パーツ感や圧倒的な生鳴りの豪華さを求めると違います。あくまで“始めやすさと使い回しの良さ”を優先したモデルです。また、S-S-Hが万能である一方、「昔ながらのストラト3シングルのど真ん中感」や「レスポールの太さだけが欲しい」といった強い好みには少し広く浅く感じる可能性もあります。
ただ、最初の1本で方向性を決め打ちしすぎるより、いろいろ弾いて好みを見つけられる方が失敗しにくい。そこにAZES40の立ち位置があります。
こんな人におすすめ
- 初めてのエレキで押さえやすさを重視したい
- J-POP、ロック、軽い歪み、クリーンを幅広く練習したい
- 1本でいろいろ試してから次のギターを考えたい
- 見た目も王道で外したくない
結論として、Ibanez AZES40は“初心者向け”というより“初心者が続けやすいようにちゃんと設計されたギター”です。最初の数か月を気持ちよく越えられるかどうかは、こういう地味な配慮で決まります。
価格、在庫、カラー展開は変動します。2026年6月13日時点の情報をもとに整理していますが、購入前には販売ページの最新表示を必ずチェックしてください。
