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Eventide H9 Maxは今でも使える名機?空間系・ピッチ系マルチエフェクターの魅力と注意点

Eventide H9 Maxは、ギター用マルチエフェクターの中でもかなり独特な存在です。歪みを全部まかなう万能機というより、リバーブ、ディレイ、ピッチシフト、モジュレーションで「普通のペダルでは出しにくい空間」を作る道具です。

H90が登場した今でも、H9には魅力があります。小さい筐体、1ノブ中心の操作、H9 Controlアプリ、Eventideらしいスタジオ品質の空間系。ボードに1台だけ置いて、曲ごとに景色を変える使い方がかなり強いです。

Eventide H9 Max Harmonizer 公式製品画像

H9 Maxでできること

H9 Maxには、EventideのTimeFactor、ModFactor、PitchFactor、Space系のアルゴリズムに加えて、H9専用のアルゴリズムが入っています。リバーブならBlackholeやShimmer、ピッチならMicroPitchやCrystals、ディレイならTape EchoやVintage Delay。名前だけで音の方向が見える人にはたまらないラインナップです。

特にギターでは、普通のスプリングリバーブやアナログディレイでは届かない広さを作れます。アンビエント、ポストロック、シューゲイザー、映画音楽っぽいギター、ソロ前の飛び道具に向いています。

ベースで使うなら

H9はベースにも使えます。ただし、低域をどれだけ残すかが大事です。深いリバーブやピッチシフトをそのままかけると、低域がぼやけてバンド全体が濁ることがあります。ベースで使うなら、原音を残す、ミックス量を控える、上モノ的なフレーズで使う、といった工夫が必要です。

一方で、ソロベース、イントロ、間奏、ルーパー的な使い方ではかなり映えます。ベースをただ支える楽器ではなく、空間を作る楽器として扱いたい人には面白いです。

H9 Controlの便利さ

本体はシンプルですが、細かい音作りはH9 Controlアプリで行います。スマホ、タブレット、PCからプリセット管理やパラメータ編集ができるので、ツマミが少ないことを弱点にしない設計です。

ただし、アプリ前提の操作に抵抗がある人は注意です。ライブ中にその場で細かくツマミを回したい人、全部を足元だけで完結させたい人には、もう少し物理ノブが多いペダルのほうが合うかもしれません。

H90と迷うなら

H90はH9の後継的な立ち位置で、より強力な処理、柔軟なルーティング、2アルゴリズム同時使用などが魅力です。音作りの自由度やライブ運用の幅ではH90が上です。

それでもH9を選ぶ理由は、サイズ、価格、シンプルさです。1つの空間系を曲ごとに切り替えるだけなら、H9でも十分に戦えます。中古や在庫品を狙う場合は、Max化されているか、アカウント登録やアルゴリズムの状態を必ず確認したいです。

買うべき人、見送っていい人

買うべきなのは、ボードに1台だけ高品質な空間系を足したい人、リバーブとピッチ系で曲の景色を変えたい人、アプリでじっくりプリセットを作るのが苦ではない人です。

見送っていいのは、歪みやアンプシミュレーターまで全部1台で済ませたい人、足元で直感的に全パラメータを触りたい人、最新のH90的な2系統処理が必要な人です。H9は万能機というより、空間と飛び道具の名機として見ると良さが出ます。

まとめ

Eventide H9 Maxは、今でも十分に使える名機です。特に、ギターやベースのサウンドに「広さ」「浮遊感」「異世界感」を足したい人には強いです。最新機材と比べるより、自分のボードにどんな役割で入れるかを決めると選びやすいです。

ボード内での置き場所

H9をどこに置くかは、使うアルゴリズムで変わります。一般的には、歪みやコンプの後、空間系の位置に置くと扱いやすいです。リバーブ、ディレイ、ピッチ系を曲ごとに切り替えるなら、ボード後段の主役として考えるのが自然です。

ただし、PitchFuzzやCrushStationのような歪み寄りアルゴリズムを使う場合は、前段に置いたほうが気持ちいいこともあります。H9は1台で多くの役割を持てるぶん、固定観念だけで置き場所を決めず、実際の曲で試すのが大事です。

プリセット運用のコツ

H9は音色数が多いので、最初に全部を使おうとすると迷子になります。おすすめは、リバーブ、ディレイ、ピッチ、モジュレーションの各カテゴリで1つずつ「自分の基準プリセット」を作ることです。

ライブでは、曲順に合わせてプリセットを並べ、使わない音は消すか後ろに回します。宅録では、気に入ったプリセットをそのまま使うより、ミックス量とディケイを曲に合わせて少し調整すると、派手さより完成度が上がります。

最初に作るなら、深いリバーブ、短いディレイ、薄いコーラスの3つだけでも十分です。

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